「個性」と「集団性」の折り合いをどうつけるか
これからの社会では不可欠な自己肯定感なのですが、集団の調和を重視する日本の価値観とは相反する要素を含んでいます。自己肯定感は子どものあるがまま(個性)を受け入れ、尊重することで育ちます。
しかし日本では、子どもが集団社会に参加する年齢になると、「個性」を抑制し、「集団」を優先することが要求されるようになります。当然、「個性」が強い子どもは、ありのままの自分を否定される場面が多くなりますから、自己肯定感が揺らいでしまうのです。
これからの子どもたちに求められる「個性」と、日本の伝統的な価値観である「集団性」の折り合いをどうつけていくべきなのか。個性をつぶさずに、集団社会にもうまく適応できる子どもを育てることが大切です。