また、今の子どもたちが社会に出る20年後には、第4次産業革命とも言われるIoT(もののインターネット化)、ビッグデータ、AI(人工知能)などをはじめとする技術革新が進展し、私たちの仕事や生活のあり方を大きく変える超スマート社会が到来すると言われています。そのときに子どもたちに要求される技能は何なのでしょうか? 今のままで、超スマート社会に適応できる子どもを育てられるのでしょうか? 親たちはとまどいを感じています。

さらに、グローバル化の進展による人材の流動化は競争の激化をもたらします。グローバル化の本質は、教育、スポーツ、アート、ビジネスなど、あらゆる面において、日本が世界競争へ巻き込まれるということです。国際社会で活躍するには、英語力はもちろん、世界標準の視点、知識、技能を身につけることが要求されます。

わが子の「自己肯定感」を育てていますか

以上のように、社会が大きく変化しつつある「今」子育てをしている親の多くは、先の見えない時代への「不安」を抱え、何を信じ、何を基準に子育てをすればいいのかわからなくなり、子育てへの自信を失いかけているのです。

そこに登場したのが「自己肯定感」です。自己肯定感を高めれば、負けない子、たくましい子、チャレンジできる子に育てることができる! 時代がどんなに変化しても、世の中がどう変わっても、自分らしく、自己実現していける子になる。先行き不透明な時代の特効薬として、「自己肯定感」が注目されているのです。

自己肯定感というのは新しい言葉ですが、要するに子どもの「心」を育てることであり、日本では太古の昔から実践されてきたことです。そして、子どもを見守る部分、子どもに注意する部分の線引きさえ知れば、これまで大変だった子育てでも、気持ちに安心感が生まれるはずです。