東京の中堅、若手芸人のあいだでじわり人気を集める遊びがある。漫才コンビ・ナイツの土屋伸之が考案した「消しゴムサッカー」だ。土屋は「嘉納治五郎が日本にスポーツの概念を広めたように、消しゴムサッカーをスポーツとして広めたい」という――。
寝食を忘れるほど没頭した「消しゴムサッカー」
新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で、人それぞれのペースでゆるく楽しめる任天堂のゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』が大ヒット中だ。
そんな中、あつ森とはまた違ったゆるさを持つ超ローテクなゲームが、一部のもの好きや東京の中堅、若手芸人の間でじわじわとファンを増やしているという。
それが「消しゴムサッカー」(消しサカ)だ。漫才コンビ・ナイツのツッコミ担当、土屋伸之が小学生時代に考案し、二十歳を超えるまで自室に籠って毎日寝食も忘れるほど没頭したという一人遊びをルーツに持つ、魔性の遊戯である。
大学進学後にお笑いと出会い、その魅力にどっぷりハマったことで、土屋はようやく消しサカから卒業できたものの、2018年に『アメトーーク!』へ出演した際、約20年ぶりにプレー。すると彼はその抗いがたい魅力に再び引きずり込まれ、長く遠ざけていたダークサイドへと堕ちてしまったのだ……。
以来、消しサカへの情熱が一気に復活してしまい、YouTubeのチャンネルまで開設。外出自粛期間中でも連日興じていたとか。そんな土屋に、消しサカ誕生秘話や魅力、今後の野望などについてたっぷり語ってもらった。