ウイルスの怖さより、薬が切れた肉体の苦痛のほうが怖かった

私の感覚ではウイルスの怖さより、薬が切れたときの肉体の苦痛のほうが怖かった。ウイルスが怖いという感覚は、ウイルスについての知識による想像からくるものだ。しかし薬が切れ、それによって引き起こされる肉体的な苦痛、不安はすでに実体験しているのだ。

鼻の閉塞がひどくなったときの眠れない苦しさ、やがて咳をともなった気管支喘息のような症状がそれに続く。このような苦しみはウイルスより何倍も現実的であった。妻の玲子もそれは同様である。ヘルニアという腰の痛みによって立ち上がれなくなる恐怖は、何ものよりも現実的なのである。

11:27 A記者とのショートメール交信

A記者「首相は国会で、まずは客室待機していただくことを徹底していかなければならないと述べ、感染拡大防止に万全を期す考えを示しています。ご参考までです」

私「連絡感謝! 先ほど全室への船内放送がありました。乗客は部屋にとどまってほしい。これから本船は外洋に出る。その後、食料積み込みのため横浜接岸予定。これらは朝の放送と同じです。朝食はまだ届けられず、です。まずペットボトルの水が届けられました。乗客の協力をお願いしたいとのこと」

結局、朝食は12時半ごろに届けられた。船はすでに外洋に向けて動き出し、私たちの部屋から横浜のランドマークタワーが見えるようになった。(続く)

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