3つが常に完璧にできたわけではない
3つのポイントを意識して考え、行動すれば、常に完璧なディスラプターとして作用する側に立てる……と言いたいところですが、残念ながらそう簡単なことでないのもまた事実。私自身、アップルのディスラプターチームに所属していたわけですが、ディスラプションの中で常に作用する側にいたわけではありません。
この3つが完璧にできたということでもありません。私に限らず、アップル自体についても同様のことが言えます。再生後、矢継ぎ早にiPod・iPhone・iPadなど目覚ましいイノベーションを起こし、輝かしい企業にアップルは成長しました。しかし、そのアップルでさえ、発展の過程でいくつもの試練に遭遇しています。
どんなに成功しても試練から解放されることはない
つまり、どんなに成功した企業も人間も、試練から永遠に解放されることはありません。だからこそ、ディスラプションなのであって、それが摂理であり、人生というものです。
したがって、これら3つのポイントは、到達すべき姿として目指すべきものではありますが、時折崩れそうになるバランスを(動きながら)補正して、バランスを取り戻したいときに立ち返る支点と軸と考えてください。
または、自分のあるべき姿を目指して前進する際に、バランスを崩したり、自信をなくして妥協したり、抵抗に遭ってあきらめそうになったり、自分のバランス補正が必要だったり検知したくなったりしたときに使えるジャイロセンサーです。