その場で感じたことをパッとメモする

アイデアは机に向かって考えることもありますが、ほとんどは日常生活のなかで生まれます。現在携わっている「ゾイド」は生体がモチーフ。はじめにどの動物を選ぶかという部分から始まる。私には2歳と4歳の子どもがおり、よく動物園へ連れて行きます。そこで、子どもが食いつく動物や、特徴的な動作などをメモする。その場で感じたことをパッとメモするため、基本的には黒ペン一色です。色を使っているのは、あとから見返したときに、さらに重要な部分に加えたものだと記憶しています。

前田さんが手掛けたヒット商品「ムニュムニュ ドレミファキャット」
前田さんが手掛けたヒット商品「ムニュムニュ ドレミファキャット」

入社したばかりの頃は、どうしたら商品化できるか自分でもわからないようなアイデアしか思いつかなかった。しかし、開発部にいると日々、最先端の技術に触れることができる。ほかの業界の新技術や新素材、それをどうおもちゃに落とし込むかを考えるようになり、メモもより具体的なものへと変わっていきました。

試行錯誤したメモは今後、他の部署に異動したとしても必ず役に立ちます。私はそう考えているので、たとえば「トミカ」や「リカちゃん」など、自分が担当していない商品についても、アイデアはメモするようにしています。

アイデアを逃さない! 価値を生むメモ保存術
(構成=プレジデント編集部 撮影=藤中一平)
【関連記事】
なぜか「いつも誰かに助けてもらえる人」に共通する3つの行動
沖縄のキャバ嬢が「米軍基地賛成」とさけぶワケ
男の性癖のため肉体を改造する売春婦の姿
「メモ魔」がシリコンバレーで顰蹙を買うワケ
スラム育ちの私が世界で戦えた3つの武器