新型コロナウイルスの影響が長期化しそうだ。それにあわせて家計へのダメージも懸念される。3月18、19日に実施されたある家計調査では、「薬・衛生用品」「内食・中食」「ゲーム・書籍・コミック」「動画・音楽の配信サービス」の支出額が増えた上に、収入も減少。家計へのWパンチでファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏は「想定外の支出が増えて、一気に赤字転落する世帯が増えそうだ」という——。
1万円札のディテール
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コロナ騒動による収入減・支出増のWパンチに加え、4月から値上がり

新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない。

連日、新型コロナ関連のニュースを見るたびに、明日はわが身かという不安な日々を送る読者も多いだろう。自分や家族が感染し、重症化した場合、死亡リスクもゼロではない。しかも、隔離されて家族と会えないまま亡くなる可能性だってあるのだ。

今回のコロナ騒動で影響が不可避なのが、日本経済へのダメージ、そして私たち家計への支出増・収入減のWパンチである。4月から、家庭用の食用油や缶詰なども値上がりし、スーパーなどのレジ袋の有料化も始まった。生活コストは確実にアップするが、コロナ騒動によってどのような影響があるかは各家庭で異なるだろう。

そこでファイナンシャルプランナーとして、特に家計に大きな影響を受けやすい世帯の特徴について考えてみたい。