*本稿は、『プレジデントFamily2018年秋号』の一部を再編集したものです。
わが子を必ず「理科好き」にする10冊
身近な生き物から宇宙まで。子供のワクワクを刺激します!
「理系の司書として、小学校や地域の図書館の選書をしています。近年はビジュアル的に優れた本、最新の学説を掲載している本、物語で興味を持たせてから科学の原理に自然に引き込む本など子供の本のレベルも上がっています」
そう語るのは、科学読物研究会の市川雅子さんだ。
「科学は“なんで?”という素直な驚きから始まり、原理を知ることで“なるほど”と子供の知的好奇心を満足させてくれます。イベントで“ダチョウの卵に乗ってみよう”という企画をやったら、“卵なのに全然割れない”と子供たちは大興奮。その驚きこそが科学の世界への第一歩です」
茨城県で公立小学校の教員を務め、理科教育に関する著書も多い宮内主斗さんも口を揃える。
「学校の授業では、物とは何か、生物とは何か、といった物事の定義を考えるような学習にあまり時間を割けていません。しかし、理科の学習は知識の獲得ではなく、仕組みを理解し、納得することが重要です」
本を通じて科学的な考え方をなぞっていく経験を積むことで、現象の理由を考えたり類推したりする力が身につくのだと宮内さんは言う。
「今回は“空気って何?”“電気って何?”というそもそも論をじっくり扱う本を選びました。自信を持って薦められるものばかりです」
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