【英語:自分は、誰なの? 編】
子供が夢中になる仕掛け地図
『めくってはっけん! せかいちずえほん』(学研プラス・アレックス・フリス、絵=ケイト・リーク)
隠されると見たくなるのが人間のさがというもの。次から次へとめくっていくなかで、世界各国についてたくさんの知識を吸収することができるでしょう。学校の教科書もこんな作りになっていれば楽しいのになぁと思います。
子供の色を聞いてみよう
『英語でもよめる じぶんだけのいろ』(好学社・レオ=レオニ、訳=谷川俊太郎)
周りに合わせて体の色を変えているカメレオンが、自分だけの色が欲しくなって……。親子で読み終わったら子供に「自分の色は何色?」「家族や友達の色は?」と聞いてみましょう。その色を選んだ理由も。「red=赤」だけではない言葉の世界が広がる本です。
田舎のネズミと一緒にパリ旅行
『Country Mouse Visits City Mouse』(National Geographic Learning・Jill Korey O’Sullivan)
田舎に住むネズミが大都会パリに住むいとこに会いに来て、仲良く美術館などの名所を訪れすてきな時間を過ごします。背景には実際のパリの街並みの写真が使われていて、一緒に街を散策している感覚になれます。「Our World Readers」シリーズの1冊。
自分の旗づくりにもチャレンジした
『塗り絵で覚える 世界の国旗』(ブティック社・Susan Meredith)
世界の国々の国旗の色や模様には、それぞれにいろいろな意味があります。この本を通して国旗に込められた意味や思いがわかったら、「自分の旗」を作ってみましょう。「自分が大切にしたいことは何だろう」と自分を見つめる機会になるはずです。
【英語:ABCの世界へ ようこそ編】
イラストと音声ペンで自然と身につく英単語
『音が出るペン付きアルクの2000語 えいご絵じてん』(アルク)
動物園や遊園地などの場面を描いたイラストに、たくさんの語彙がちりばめられています。関連する言葉をセットで見たり、イラストと一緒に音声ペンを使って聞いたりすることができるので、覚えやすく、CDやDVDより手軽に音声が聞ける優れモノです。
超ポジティブなネコに元気をもらう
『Pete the Cat I Love My White Shoes』(HarperCollins・Eric Litwin、絵=James Dean)
お気に入りの白い靴でおでかけするPete。白い靴はイチゴの上を歩けば赤くなり、泥の上を歩けば茶色に……。でも、Peteはとってもポジティブ。YouTubeには歌や動画もアップされていますが、子供が絵本を読んでイメージを膨らませた後に視聴することを勧めます。
うげ~。ミスマッチがおもしろい!
『Ketchup on Your Cornflakes?』(Scholastic・Nick Sharratt)
ページの上半分と下半分を別々にめくることができ、「コーンフレークにケチャップをかけるのは好き?」など、いろんなミスマッチの問いが作れます。思わず、「うげ~」ってなるミスマッチで子供たちは盛り上がるはずです。きっとオリジナルなミスマッチも考えたくなるに違いありません。
穴をのぞく仕掛けにワクワク
『Shark in the Park!』(Corgi Childrens・Nick Sharratt)
主人公が望遠鏡を(読者はページにくりぬかれた穴を)のぞくと、サメの背びれが! “There is a shark in the park!”さて、その正体は……? 英語もわかりやすく、次は何がでてくるのか予測しながら読むことで、楽しく英語に触れられます。
子供のお友達も招いて英語教室をしよう
『OWR:BIG BOOK』(National Geographic Learning)
英語学習絵本「Our World Readers(OWR)」の教室用大型本。別売りのミニブック9冊、パペット、指導マニュアル、DVDが入った「FunTime Set 1」(8640円)を使用すれば、自宅が英語教室に早変わり。友達と楽しんだ体験は勉強を続ける動機づけにもなるはずです。
文教大学教育学部教授
小学校英語教育の第一人者。文部科学省の第4期中央教育審議会外国語専門部会委員をつとめ、全国の小学校の英語教師を指導。日本児童英語教育学会理事・小学校英語教育学会役員・日本英語音声学会理事など。