2度の銀メダルで思考を一新

私のオリンピックは、“銀メダル”から始まっています。初出場は、16歳のときのバルセロナ大会です。オリンピックは、子どものころから憧れてきた舞台。金メダルを期待されて、私自身もその期待に応えようと臨みました。しかし、決勝でフランスのセシル・ノバック選手に敗れて銀メダルでした。

悔しかったですよ。試合では私が終始攻めましたが、棒立ちになったところをすくわれて、お尻をついてしまった。それが結局、決勝ポイントに。勝つための試合に徹していたノバック選手にわずかに及びませんでした。