身長の低い選手でもトップにいけますか?
テニス競技でメダル獲得の期待がかかる錦織圭選手はあるとき「身長の低い選手でもトップにいけますか?」という記者の質問にこう答えている。
「僕も背が高いほうではないし、そんなに強いサーブがあるわけでもないですが、やっぱり背の低い選手はほかでカバーできる部分があると思います。僕の場合は、フットワークやストロークでカバーできると思うので、そういった自分の強みを発揮したいと思います」
精神医学者のアルフレッド・アドラーは「劣等感があるから、人はそれを乗り越えようとする意志を得られる」と主張した。錦織選手の場合も、外国の一流選手に比べて背が低いというハンディをほかの長所で補うと考えることで、世界トップレベルのプレーヤーになったと言えるだろう。スランプや逆境、自分の短所に逃げずに向き合うことで、さらなる成長が可能となる。読者の皆さんも仕事などでスランプを感じたら、ご紹介した一流スポーツ選手の乗り越え方をぜひ参考にしてほしい。
(構成=大越 裕 写真=AFLO)