『六本木 キム教授』は芸名のようなものらしい……

こんな本が出ていたなんて……横にいる友人も驚いている。

その書店を出ると、人気の小説やエッセイなどをメインにした40坪ほどのブックカフェに行った。その店に『六本木 キム教授』はなく、そもそも政治、外交の本がほとんどなかった。次に訪れた大型書店では、やはり平積みされていた。つづいて市立図書館に行き、嫌日本といえる本が過去に出ていなかったかを調べるうちにタイムアップとなった。

石橋毅史「本屋な日々75 憎悪を探して」(発行:共同DM「今月でた本・来月でる本」、編集:トランスビュー)
石橋毅史「本屋な日々75 憎悪を探して」(発行:共同DM「今月でた本・来月でる本」、編集:トランスビュー)

『六本木 キム教授』という奇妙なタイトルは、どうやら著者の芸名のようなものらしい。動画サイトでは、日本批判をテーマにした番組の配信もしている。

韓国の書店にヘイト本はない、それを確認するだけの旅になるはずが……ソウルへ取りに行った積み残しの荷物は、意外とややこしい中身をしていたのだった。(後編に続く

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