大人ガールと切っても切れない関係にあるのが“大人可愛い”という流行語大賞的コピーで、「InRed」(2003年創刊)など宝島社発刊の女性誌が世に送り出した。元編集長・大平洋子さんにいきさつを聞いてみた。

「当時、30代に向けた総合ファッション誌といえば、いわゆる奥様向けとキャリア向けしかなかったんです。そこで打ち出したのが、双方の枠組みからこぼれるカジュアルな方向性。その頃の視点では、子どもっぽく見えるような、ちょっとゆるめのコーディネートでした。一部の広告代理店には、本当にそんなスタイルを好む人がいるのかってダメ出しされましたが、潜在的な読者は確実にいるという自信はありました」

自信の裏には、クラブカルチャーを楽しむような感度の高い10代をターゲットにしたファッション誌「CUTiE」(89年創刊)、そのお姉さん版「spring」(96年同)の相次ぐ成功があった。

(Kuma*=撮影 Getty Images、PANA=写真)