大切なのは「役割を奪わない」こと
認知症の人を、ただ「支えられる人」にして、すべての役割を奪わないということも心がけていただきたい。役割というのは、別に難しいことではなくて、何でもよいのです。
台所仕事が得意なら、台所仕事の役割、大工仕事が得意なら、大工仕事の役割。あるいは認知症の人たちが一緒に暮らすグループホームで料理をつくるとき、じゃがいもの皮を剥くことなどがありますが、剥くのが上手な人がいたら、お願いして、その役割を担っていただく。
その人の得意分野だと頼みやすいし、引き受けてもらいやすいと思います。あとは、繰り返しますが、どうか褒めることを忘れないでほしいと思います。