元サッカー選手でタレントの丸山桂里奈さんは、テレビ番組の共演者に独特の手紙を渡すことで知られている。その手紙をまとめた書籍『丸山式「謎手紙」のススメ』(中央公論新社)が発売された。いつも自然体にみえる丸山さんだが、「テレビに出るのはW杯より緊張する」という。なにに緊張するのか。本人に聞いた——。
撮影=中央公論新社写真部
元サッカー選手でタレントの丸山桂里奈さん

その日その時、感じたことをパッと書く

――共演者の方に必ず駄菓子とお手紙をお渡しするそうですが、「手洗い、うがいをしてください」という意味で、「目にはみえないものに気をつけて」と書かれるなど、表現が独特ですよね。自分をさらけ出す怖さ、みたいなものはないですか?

【丸山桂里奈さん(以降、丸山)】ないですね。本当に自分が感じたことだけを書いていますし……それに、人に恐怖を与えるようなことってこんな手紙じゃなくて、もっとすごいことだと思いませんか?

手紙を受け取った方から「意味がわからない」ってよく言われるんです。それに対しては全身全霊で答えるようにしています。書いている私自身はその意味をわかっていますから、それが相手にも伝わればいいなと思って、ちゃんと説明するようにしています。

ただあんまり考えると手紙を書けなくなってしまうので、その日その時、感じたことをパッと書くようにしているんです。