現役時代から「バラエティー部」所属だった
――現役時代、オフサイドを知らないままフォワードとしてプレーしていたそうですが、芸能界でのお仕事も戦略的に、というよりは感覚で勝負されているのでしょうか。
【丸山】私は自分のことはよくわからないんですけど、場に応じてキャラを変えるようなことができないんです。だからなのか、まだそんなにテレビに出ていなかった現役時代にバラエティーに出させてもらった時、サッカーをやっている私しか知らない共演者の方が、「丸山さんってこういう人だと思わなかった」って驚かれていて。
それを澤(穂希)さんに話したら、「私は逆に、テレビに出るのに普段とまったく同じまま出られる方がすごいと思うよ」って言われました。他のなでしこJAPANの子も、「よくそのまま出られるね」とか「そのままでもテレビっていけるんだ~」って言っていましたね。それを聞いて、自分らしくいることを評価してもらえたみたいで嬉しかったです。
――とはいえ、世界的サッカー選手として活躍した丸山さんがテレビの世界を選んだのはどうしてなんでしょうか。
【丸山】現役時代から人の紹介で今の事務所(ホリプロ)に所属していたんです。その時から事務所の人たちが「丸山にはこれが向いてるかな」みたいな感じで、今の道に導いてくれた感じです。というかそもそも私、なぜか現役時代から「バラエティー部」所属だったんですよ。
もともとは「サッカー解説」を期待されていた
【マネージャーさん】ホリプロの場合、武田修宏や大林素子といった元アスリートの方は大体、「スポーツ部」の所属になるんです。丸山がさまぁ~ずとかと同じバラエティー部に入ったのは、スカウトした人間がそこの所属だったからというだけで、本当にたまたまなんです。なので、初めは事務所としても、サッカー解説やスポーツキャスターとしての活躍を期待していました。
――丸山さんのキャラクターを知っていて、バラエティータレントとしてスカウトされたわけではなかったんですね。
【マネージャーさん】そうです。スカウトした時は誰も彼女のキャラを知りませんでした。僕はサッカーが好きだったので「丸山さんのマネージャーをしたい!」と、すぐに手を挙げたんです。そうして初めて会った時、サッカー選手から見た試合の選評がどんなものか聞きたくて、「昨日の男子代表の試合、どう見ましたか!?」と話しかけたんです。
そうしたら丸山さんは、「リプレイは見ましたけど」って言うだけ。アレ? と思ってさらに話を聞いてみたら、僕でもできるような解説をしてきて……選手目線というより、なんなら素人目線の話でした。その時、丸山さんは解説に向いていないとはっきり思いました。ただ現役時代からポツポツ出ていたバラエティーではいつもばっちり爪痕を残していたので、早々にそちらに舵を切ったという感じです。
【丸山】サッカーはやるもので見るものじゃないですから!