低賃金や無給で働かせる「情熱ペイ」が流行語に
仕事を経験したい若者たちの「情熱」を利用して、低賃金や無給で働かせることから、「情熱ペイ」という流行語も誕生した。
2014年、韓国の代表的なオープンマーケット(インターネットショッピングモール)であるウィメプと有名デザイナーが、この「情熱ペイ」論議に巻き込まれる事件があった。ウィメプは正社員転換を条件に11人のインターンを採用したが、契約期間が過ぎると、容赦なく解雇して批判を浴びた。
元韓国代表フィギュアスケート選手キム・ヨナさんの衣装をデザインしたこともある人気デザイナーの李相奉氏は、10万ウォン(約9000円)の給料でインターンを採用したという疑惑で叩かれた。
インターンの「情熱ペイ」問題は民間企業に限らない。2015年の国会の調査によると、韓国政府が海外公館に派遣した実習インターン生の87%が無給で働いていたという。超競争社会の韓国では、正社員だけでなくインターンにも、激しい競争と序列が存在するのだ。