つまんない敬老会は、けぇろうかい

それから、人に話すときはまず表情をにこやかにしましょう。仏頂面ではどんなことをしゃべっても、誰も笑ってくれないから。そのために、話す前にお腹をいっぱいにするほうがいいですね。お腹が空いてると飢餓感が顔に出てこわばっちゃうから。

キアヌ・リーブスがSNSでつぶやいていたことを見て思いついたメモ。木久扇師匠は思いついたことをすぐにメモしているそうだ。

体験した出来事をおもしろおかしく話して人を笑わせるのは技術の問題だから、場数を踏んで技を磨くしかありません。おもしろいと思ったことはすぐ誰かに堂々と話す。「話してもスベるんじゃないかな」と思っていると言葉や表情に出ちゃって、ますますウケなくなるんですよ。でも堂々としていればおもしろく感じるものです。

おもしろいことがなかったら、ダジャレでもいいんですよ。日本語には同音異義語ってたくさんあるでしょ? それだけでおもしろい話はできるんです。例えば敬老会の集まりに呼ばれたときは、「皆さん、今日はよくいらっしゃいました。あたしの落語がつまんなかったら、けぇろうかい(帰ろうかい)」なんて言うんですよ。ちょっとしたことなんですが、しょっちゅうバカなことばっかり言っててそれに慣れてくると、おもしろい話が次々と出てくるようになるものです。

そういうことを繰り返していけばいつの間にか周りからおもしろい人と言われるようになるんじゃないでしょうか。

(構成=山下久猛、撮影=和田佳久)
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