日頃、連れだって談笑する女性たちも、互いの距離の取り方には悩むもの。幸せな老後を送るための人間関係の極意を聞いた。
互いに名前も素性も明かさぬ理想のジム
30代で『女が家を買うとき』で作家デビューして以降、「ひとりの生き方」をテーマに執筆、講演活動を行ってきた私も、70代になりました。
「女で独身で仕事はフリーランス」と、はたから見れば同情されるようなおひとりさまを貫いてきましたが、「ひとり女性」の老後を応援するNPO「SSSネットワーク(以下、SSS)」の活動、執筆、シンガーソングライター業や映画製作活動、プライベートではシャンソン教室やバレエ教室、スポーツジムに通ったりと、若い頃と変わらず仲間に囲まれ、楽しい日々を送っています。
とはいえ、交友関係の広い女性の生き方が必ずしも正解ではない、ということもお伝えしておかなければなりません。女性同士は特に、仲良くなるとお付き合いが濃密になりがちです。それが度を越えると逆に関係が悪化してどちらかがその場を去る、ということもままあります。