吉本興業とタバコの問題は本質的に似ている
私は、西川きよしさん以外の吉本興業関係者を知らない。なので、彼らを弁護するメリットなど何もないのだが、やはり、あれだけ不条理に叩かれると、何か言わないわけにはいかないという思いを強くする。
この吉本興業の問題だが、タバコの抱える問題と本質的には似ているような気がする。「タバコは体に悪い」のかもしれないが、他のものと比較して「どの程度、体に悪い」という議論は一切されない。一滴のお酒を飲んだだけでも体に悪いという研究結果があっても、お酒は禁止という方向には進まない。お酒を飲んで、暴力・DV傾向が強くなることがわかっていても同じだ。
世の中にはバランスというものがある。車だって、焼き鳥・焼き肉の炭火だって、体に悪い物質を排出している。そのすべてを廃止するのか、それとも(分煙などを進めることで)お互いに寛容な社会をつくっていくかということなのだろうと思う。
禁煙ファシストたちは、タバコだけダメというのは、バランスを欠いていることになぜ気づけないのだろう。
吉本興業をめぐる問題も、一方的な論調が目立った。テレビでおなじみのお笑い芸人の味方をしたくなるのだろうが、彼らは本当に正しいのだろうか。
今回は、この問題を振り返ってみよう。