しなやかな心で、ダンベルを上下させる

落語家の立川談慶氏

日本人特有の他人の気持ちに寄り添う心は、災害がもたらしたものであり、その災害を乗り切る知恵として発達させた「共感力」こそが、落語発生の源となった。つまり「地勢と知性の集積の賜物」、これこそが落語の正体だったのです。

こうして考えてみると、日本という国が何度も天災や戦争の洗礼を受けながらも、そのたびに乗り越えられた理由がなんとなく見えてくる気がします。

今回の台風の爪痕はまだ消えていません。しかし、過去の先輩たちがかような難局を何度も乗り越えてきたのと同じように、我々も必ず乗り越えていけるはず。そんなDNAこそが日本人の強みだと私は確信しています。

被災地で落語をやるたびに、「頑張って」と逆に励ましの言葉をいただくことがあります。いつの世も人を元気づけるのは共感力なのでしょう。

立川談慶『談志語辞典』(誠文堂新光社)

そんな共感力をよりパワーアップさせる存在が落語、そして筋トレです。

「しなやかに耐える」。そんな地道な努力を積み重ねる心は、筋トレで養うことができます。ただ苦痛をこらえてダンベルを上下させるだけでも忍耐力は養成されますし、何より健全なる精神は健全なる肉体に宿るものです。

だから私は、今日もユーチューブで過去の先人たちの至芸に触れながら、ジムでのトレーニングに励みます。被害に遭われた方を少しでもサポートするために、まず必要なのは体力ですからね。

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