「うまく眠れない、どうも調子が上がらない」の対策

これは国内での受験や大切な商談など「特別な早起き」が必要な時にも応用できる。その日に向けて少しずつ体内時計を調節していったほうが、肝心な時に頭がさえるのだ。また、夜勤が多い人なら一般的な夜がその人の「朝」になるから、日中に光を浴びない工夫をしたい。

要は自分なりの「朝」や「夜」を設定し、メリハリのあるリズムが描ければいいのだ。

「うまく眠れない、どうも調子が上がらないという時は体内時計の乱れが潜んでいると考えてほしい。睡眠障害や日中の眠気、疲労感、食欲低下、ぼんやりといった症状で現れます」

※写真はイメージです

“自分の中の時計”を大切にすると、体内で必要なときに必要な機能がきちんと働き、能力を最大限発揮できる。

リズムを整えるのに食事や身体活動も影響するが、最も効果的なものは「光」であることをまずは理解しよう。光の浴び方や照明の使い方を体内時計のリズムに沿って使い分けることが、能率を高める第一歩といえる。

照明を含め職場の「環境」が、仕事の質に大きな影響を与えることが国内外のさまざまな研究でわかっている。10月25日発売の『プレジデント』誌の特集「できる人の仕事場の作り方」では、研究結果を基に職場に適した換気量や温度、湿度、色などについて詳しく解説した。合わせて参照してほしい。

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