大企業とスタートアップの協業が相次いでいる。日本の大企業は自前主義が特徴だった。しかし、それでは時代の変化に対応できなくなり、スピードの速いスタートアップと手を組み始めた。東急グループでこの流れを起こしたのが、ベンチャー界隈や社内で“プリンス”と呼ばれる加藤由将氏だ。課長補佐という立場の加藤氏は、売上高約1兆1000億円超を誇る巨大企業をどのように変えたのか。田原総一朗が迫る――。
大企業にあってベンチャーにないもの
【田原】加藤さんは法政大学から東急電鉄に入られた。なんで東急に?
【加藤】幅広い分野で、事業会社としてビジネスをやりたかったので、鉄道会社を選びました。ちなみに田原さんから見て、東急グループってどう見えていますか?
【田原】僕は五島昇(事実上の創業者・五島慶太の息子)と親しかったの。とてもいい人でね。あのころ堤清二(西武グループ創業者・堤康次郎の息子)とも親しかったけど、堤清二は鉄道やホテルを弟の堤義明に持っていかれて、何も持っていなかった。だから野心家だったけど、五島昇は違う。ぜんぶ持っているから、野心がない。「俺、やることがないんだけど、どうすればいいと思う?」とよく言っていましたよ。実際、日本の私鉄で一番いいところを走っているのは東急です。僕は田園調布や自由が丘は高くて買えなかったから、西武沿線の練馬に住んだ。僕にとって東急はそういう会社です。全部そろっている会社に入って、おもしろいかな。
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