「誰が、どうズレているのか」を客観視する
著者の山本一郎さんは、今話題の情報サイト「文春オンライン」でも屈指の人気コラムニスト。出版の経緯について、複数の出版社から「本にしましょう」と勧められていたほどだ。本書は、そんな同サイトの掲載コラムに加筆をしたものだ。
昨今は社会の変化が激しいため、何を価値基準にすればいいのかわからなくなっている。そして、自分で「正しい」と信じていた人生哲学や仕事上のポリシーが、いつの間にか周囲と“ズレ”てしまうことがよくある。
そこで本書は、仕事観、人生観、企業観、世代観、結婚観、時代観という6つのテーマで、「誰が、どうズレているのか」を客観視する。自分がズレているケースもあれば、まわりがズレているせいで、自分が振り回されているケースもあるわけだ。そんな“ズレ”で迷える日本人にとって、本書は人生のコンパスになるかもしれない。
山本さんは、「問題にいきなり直面してわけもわからずに苦しむよりも、何で苦しいのか、何のために苦しむのかが客観的に理解できれば、その苦境を乗り越え、人生の次のステージを展望できると思うんですね」と話す。