保守派から反日批判の声が上がり始めた

保守派リーダーの趙甲済(チョ・ガプチェ)氏は「文在寅政権は現在、反日政策を使って、①自分たちの親北政策を隠す②韓米日三角同盟を弱体化する③韓国の主流勢力を親日派として攻撃する――という一石三鳥を狙っている。無条件の反日は反逆であり、是々非々の親日は愛国だ。今の機会に、韓国国民は、日本が韓国の敵なのか友人なのか、真実と国際法と国益の立場からきちんと概念整理をしなければならない」と先に紹介した曹国氏の親日利敵論に正面から反論した。

そして「自由韓国党の黃教安(ファン・ギョアン)代表が文大統領や与野党代表らと会談して、日本の措置を不当な経済報復だとして、政府与野党が協力して日本に対抗するとする文書に署名した。保守新聞の朝鮮日報も社説で反日には与野党の違いがないという趣旨を書いた。なぜ、文政権が65年の日韓請求権協定に違反していることが関係悪化の原因だと直言しないのか。日本や米国の自由を愛する友人らが失望しているはずだ」と強く警告した。

文在寅政権が約束違反をしていることが日韓関係悪化の原因だという趙甲済氏のような正論は、キリスト教系全国紙「国民日報」、自由韓国党の元議員ら、在野保守リーダーから発信されている。そして、戦時労働は奴隷ではなく、日本企業に賠償を求めた判決は歴史的事実を誤認しているうその判決だとする根源的反日批判の声も学者らから出てきた。

韓国の学界や司法界はみんなうそを主張している

李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学前教授は大胆にも、韓国の学界や司法界はみなうそを主張していると激烈な批判を展開する。

「韓国の歴史学がどのようなうそをついてきたのかを列挙すれば限りがない。うそは主として20世紀に入り、日本がこの地を支配した歴史と関連してむやみに横行している。総督府が土地調査事業を通じて全国の土地の40%を国有地にして奪ったという教科書の記述はでたらめな小説だった。植民地朝鮮のコメを日本に積み出したという教科書の主張は無知の所産だった。日帝が戦時期に朝鮮人を労務者として動員し、奴隷として酷使したという主張は悪意に満ちた捏造(ねつぞう)だった。うその行進は日本軍慰安婦問題にいたって絶頂に達した。憲兵と警察が道端の処女を拉致したり、洗濯場の婦人を連行して慰安所に引っ張って行ったという多数韓国人の通念はたった1件の事例も発見されていない真っ赤なうそだった」
「うその学問がうその歴史を書いて若い世代に教えてすでに60年だ。その教育を受けて育った世代がついに最高裁判事にまでなったので、この国の司法府がうその裁判をすることはそれほどおかしなことではない」