あえて謝らない代わりにやるべきこと

2つ目は、周りからの評判が芳しいとはいえない相手の場合。悪口を聞かれてもそのままにしておいて、嫌なところを本人に気付いてもらい、改善してもらうのも1つの考え方です。悪口を言っていた瞬間、目が合ってしまったなど、明らかにバレた場合はその限りではありません。シンプルに謝るのがベーシックな方法です。

3つ目は、怒りっぽく、根に持ちやすい相手の場合。謝ると火に油を注ぐことになりかねないため、様子を見ながら「なかったことにする」のもアリです。相手が悪口を言われたことに対して怒っていて、仕事中に無理難題を言ってきたり、イチャモンをつけてきたりするなら、「あのとき悪口を言ったからだ」と観念を。この場合、仕事で返すしか方法はありません。「結果を出すこと」が謝罪につながります。

このように、もし本人に悪口を聞かれたら、謝りすぎない・言ったことを引きずらない・後を引かせない――この3つの「ない」を覚えておいてください。

そもそも、幼少期に教わったように、「人の悪口は言わない」のが一番です。社内メッセンジャーやLINEなど、悪口を文字に残さないことにも留意しましょう。

小高千枝
心理カウンセラー
メンタルトレーナー。ストレス社会で生きる現代人の「心の免疫力」を高めるセッションを提供。メディア出演多数。
(構成=池田園子 写真=iStock.com)
【関連記事】
自分の弱みを見せると相手も弱み開示する
紀子さまの笑顔はなぜ女性に嫌われるのか
錦織圭のスピーチには"重大な欠陥"がある
退職する時に「株を下げる人」のNG行動6
やりたくない事をやり続けると病気になる