英語でのスピーチに苦手意識を持っている人も多いだろう。どんな出だしがいいのだろう。やっぱりユーモアも交えたほうがいいのだろうか。そんな不安にかられている人には朗報だ。スピーチには形式があり、パターンがあって、それに則ればいいのだ。名選手のスピーチをお手本に、じっくり解説していこう。

これだけは知っておきたい

本稿で大坂なおみ、大谷翔平、錦織圭の英語スピーチを分析していくが、まずこういったスピーチには形式があるということを説明しておきたい。

試合後のインタビューやスピーチを見ると、テニスのトッププレーヤーであるロジャー・フェデラーも、ラファエル・ナダルも、ノバク・ジョコビッチも必ずまず対戦相手をたたえて労うところから始める。