ビタミン剤を何箱も渡されました

ボスニア・ヘルツェゴビナの軍隊では、ビタミン剤を何箱も渡されました。軍の食事は極度の野菜不足で、栄養バランスが崩れるだけでなくそれによって暗所での視力が落ちる危険もあるからです。

疲れた目を休めたいときに、手の親指を目の横の少し凹んだ部分に当てて、人差し指の第二関節で、目の周囲の筋肉やツボを押す。

航空自衛隊の訓練生の頃は、目の疲労についても教官に指導されました。申請さえすれば、消灯時間を過ぎても勉強できるのですが、何日も続くと教官判断で認められなくなります。それは、長時間の読書や睡眠不足が目に悪い影響を及ぼすとされているからです。私は目の疲労を感じたら、目の横の少し凹んだ部分に親指を置き、折り曲げた人差し指で目の周りをマッサージするようにしています。これは、目の周りの筋肉をほぐし、ツボを刺激する、自衛隊直伝のマッサージです。ビジネスもひとつの戦いと捉えれば、健康な目はビジネスパーソンの必須条件ではないでしょうか。

高部正樹(たかべ・まさき)
軍事評論家
1964年生まれ。航空自衛隊に入隊後、訓練中の怪我により除隊。88年より世界各地の戦闘に傭兵として参加。現在はジャーナリストとして活躍。
(構成=大高志帆 撮影=村上庄吾)
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