ピーターパンになりたかったあの頃
「ピーターパンになりたい!」
私が初めて社会人として働き出す前夜に、泣きながら叫んだセリフです。
お恥ずかしい話ですが、学生時代の私は「大学に入ること」が目的になってしまい、在学中に特にやりたいことも見つけられず、アルバイトだけをするような生活をしていました。「大人になりたくない」とわけのわからない主張をして、就活もせずに、典型的なピーターパン症候群に罹っていました。それでも運よく知人の紹介で就職先が決まり、何とか社会人としてのキャリアをスタートすることができました。
しかし、いざ働き始めても相変わらず、キャリアプランもやりがいも、もちろんスキルもありません。帰宅時間だけを楽しみに時計を頻繁にチェックしながら、先輩から言われたことだけをやる「ヒトの形をしたスポンジ」のような毎日を過ごしていました。
当時の私があのままの状態で過ごしていたら、今ごろ一体どうなっていたでしょうか。考えるとゾッとします。
そんな私でも、目の前に突然降ってきた“やらされ仕事”から逃げ出さず、何とか取り組みながら「働くこと」や「私はどうなりたいのか?」をずっと考えてきました。
まだまだ理想には程遠いですが、「自由でいたい!」という自分なりの目的が明確になり、そのためにお金や時間をどう使うべきなのか、答えを見つけることができました。今の方が、ピーターパン志望だったあの頃よりも、だいぶ自由になれた気がしています。