経口補水液に「塩味」を感じられるか

ではここで一つ、自分の舌がはたして濃い味好きか、薄味好きかを判断する方法をご紹介しましょう。

経口補水液を1本、用意してください。所ジョージさんが宣伝している「OS-1」というのが有名ですね。先ほども少しふれましたが、暑いときや熱を出したときにお世話になったという人もいるでしょう。

あのキャップに1杯、経口補水液を入れ、コップなどに移してください。次に、キャップに同量の水を注ぎ、先ほどの経口補水液が入ったコップに、水を足してください。要するに、経口補水液を同量の水で割るということです。

それを飲んでみて、塩味を感じたでしょうか。

しょっぱいと感じた人は、薄味の舌です。「ちょっとしょっぱいかな」というくらいでしたら、ふつう。全然塩味が感じられないという人は、濃い味好きで確定です。いかがでしたか。

塩味が感じられなかった人はちょっとショックだったかもしれません。しかし、これまで濃い味が好きだったからといって、もう手遅れだと悲観しないでください。少しの間だけ辛抱して減塩生活を続けていれば、舌はだんだんと薄味に慣れてくれます。

1週間がんばると「薄味」に慣れる

では、どのくらい辛抱すれば、薄味をおいしく感じられるようになるのでしょうか。

濱裕宣・赤石定典『はじめての減塩』(幻冬舎)

病院の入院患者さんたちを見てきた経験上、その期間はだいたい1週間です。入院直後に「こんな味のないまずいもの、食えないよ」と不満をもらす患者さんはたくさんいますが、1週間ほど経ってみると「これまで自分の舌がおかしかった。今じゃおいしく食べているよ」なんて言うようになるケースが少なからずあります。1週間なら、ちょっとがんばってみようかなという気にもなるのではないでしょうか。

ひとたび薄味に慣れると、今度は外食がとても濃い味に感じるようになります。なかには「退院したら、しょっぱすぎて外食ができなくなった」という極端な人もいます。

要するに大切なのは、「濃い味に舌を慣れさせないこと」。今からでも舌は薄味に反応してくれるようになりますから、まずは1週間、減塩生活を続けてみましょう。

濱裕宣(はま・ひろのぶ)
東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 課長
管理栄養士。1988年佐伯栄養専門学校卒業後、東京慈恵会医科大学附属第三病院栄養部入職。分院を経て、2013年附属病院へ異動、現在に至る。
赤石定典(あかいし・さだのり)
東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 係長
管理栄養士。1991年華学園栄養専門学校卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部入職。分院を経て、2014年附属病院へ異動、現在に至る。
(写真=iStock.com)
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