撮影データのためにプリクラを撮る

プリクラと言ってもシールは重要ではなく、撮影データが目的だ。データはスマホに送り、スマホアプリで落書きや加工をするパターンが多い。スマホアプリではなくあえてプリクラで撮る理由は、プリクラなら全身を撮りやすい、人数が多くても撮れる、盛れてかわいく撮れるためのようだ。

プリクラは機種ごとにさまざまな特徴がある。「#アオハル」は、カメラの高さや角度、向きなどをすべて変えられる上、撮影空間が15人入るほど広い。そのため、大人数での撮影や奥行きがある写真の撮影、大きな動きのポーズや座りポーズでの撮影も可能という特徴がある。

プリクラの機種それぞれに特徴があるので、人によって好みの「プリ機」は違うようだ。インスタにも、光をぜいたくに使用し2人撮影に特化した「#ピンモン(PINKPINKMONSTER)」、セルフシャッター搭載で光と影によって好みの涙袋にできる「#コレカワ(これ以上可愛くなってもいいですか)」など、プリ機のハッシュタグをつけるケースは多い。

プリ機のハッシュタグを付けて投稿している ※画像にはモザイクをかけています(画像=高橋暁子)

プリクラを撮り慣れている彼女たちにとっては、「これは盛れるけど、こっちは微妙」「このプリ機最高に盛れる」などと、プリ機によっての違いはとても大きいようだ。

最近のトレンドは「ナチュラルに盛る」

以前、「整形レベル。誰だかわからない」と、自分の加工したセルフィー写真を見せてくれた女子高生がいた。目は大きく、輪郭も大きく変えられており、確かに目の前の彼女とはまったく似ていなかった。他の友達もみんな目が大きく加工されており、誰なのかわからないほどだった。

ところが、現在のトレンドは変わってきている。基本は「ナチュラル」。「友達も見るし、盛りすぎは恥ずかしい」という。不特定多数にも見てもらいたいが、友達の目を意識して投稿しているというわけだ。

確かに以前のものと見比べると、彼女たちらしさが残った状態で写っているように見える。かわいく盛りたいけれど、誰かわからないような不自然なものは好まず、「ナチュラルな盛り」を意識しているのだ。

10代女子の間では、「インスタ映え」のする写真を投稿する際、同時に「#でも金欠」「#ダイエットしなきゃ」などのネタとも言える通称「言い訳ハッシュタグ」をつけることが定着している。これも、友達の目を意識した行為の一つだ。「自意識過剰と思われたくない。友達に嫌われたくない」のだ。