「不満はネットで万里を走る」

すっかり社会生活のインフラとなったインターネットの存在もある。「悪事千里を走る」ということわざに倣えば、ネット社会の現代は「不満はネットで万里を走る」だ。

サザコーヒー 水戸駅店の様子。

ここでいう「不満」には、根拠のない話や嫉妬も含まれる。有名になるほど、そうした反発も高まることが多い。その対抗策は、地道な営業を続けることしかないだろう。

創業50年という歴史の中には、何度かの正念場や土壇場もあったはずだ。サザコーヒーの店名の由来である「且座(さざ)」は、もともと茶道の言葉で、「座って茶を飲みましょう」の意味だと聞く。お客さんに心地よく「お茶を飲んでいただく」店としてあり続けられるのか。今後も同社の活動を見つめ、折に触れて報じていきたい。

高井 尚之(たかい・なおゆき)
経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。
(写真提供=サザコーヒー)
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