学校の魅力は偏差値だけでは測れない
一部の地域ではあるが、地方で人気を博す私立中高の一例を紹介した。かつては全く知られていなかった学校が、大躍進していることに驚かれたのではないだろうか。そして、各校が「十人十色」の特色を有していることも理解してくださったと思う。
中学受験を志す子どもたちはまだ小学生である。自身を客観視できる年齢ではない。だからこそ、中学受験の学校選択の際には「偏差値」や「大学合格実績」といった数値的なものばかりに注視するのではなく、各校の校風、カラーはわが子にどんな中高生活をもたらすのかを親が熟考すべきである。
例えば、付和雷同する性格で、自分のしっかりした考えがなく周囲に流されやすい子が、「放任タイプ」の学校に進学したらどうなるだろうか? 逆に、人の意見に流されず、自分で問題解決することに喜びを覚える子が「管理タイプ」の学校に行ったら楽しいだろうか?
親はいまの「学校の姿・形」を冷静にとらえ、わが子に適した学校選択をしてほしいと願っている。
(写真=iStock.com)