▼薬局でスイッチOTC医薬品を選ぶと、浮く薬代は770円(※)
いつも使う薬を安く手に入れる方法は?
病気やケガをして医療用の医薬品を使う場合は、医師の診察を受けて処方せんを書いてもらい、薬局で調剤。「薬だけほしい」というときも、原則的にこの手順は守らなければならない。しかし、病気や症状によっては、「スイッチOTC」を薬局等で購入できる。医療用医薬品を市販薬に転用したもので、医療用と同等の効果があり、費用が安く抑えられる場合があるのだ。
頭痛薬などに用いられるロキソニンで比較してみよう。病院で医療用医薬品のロキソニン錠(12錠)を処方してもらう場合の医療費は、まず診療所で3520円、薬局で1370円、合計4890円。70歳未満の人は、このうちの3割の1470円を自己負担する。一方、薬局で市販されているスイッチOTC「ロキソニンS」は700円(メーカー小売希望価格、税込み)。770円も安く手に入れることができるのだ。また、ロキソニンの主成分を使った後発品(ジェネリック)を選べば、さらに価格の安いものもある。
17年からセルフメディケーション税制が始まり、市販薬の総額が1年間で1万2000円を超えると確定申告で税金を取り戻すことができる。薬局を上手に活用したい。(水)
(※)ロキソニン(12錠)を処方してもらった場合と、薬局で「ロキソニンS」を購入した場合の比較。
早川幸子(はやかわ・ゆきこ)
フリーライター
マネー誌やウェブサイトに、医療、民間保険などの記事を寄稿。
旭 邦篤(あさひ・くにあつ)
特定社会保険労務士
東海林・旭事務所代表社員。社労士業務のほか講師や執筆も。
水八寿裕(みず・やすひろ)
薬剤師
実務薬学総合研究所教育事業部部長。東京理科大学薬学部臨床准教授。
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実務薬学総合研究所教育事業部部長。東京理科大学薬学部臨床准教授。