「早く読むためには、語彙も増やさなければなりません。公式問題集のパート5や6、7の英文を冒頭から読んでいき、つっかかったところをマーカーでチェックするやり方をお勧めしています。読みながら文意を捉え、わからない単語が1つでも出てきたらすぐにマークして、冒頭からまたやり直す。最初はおそらく、知らない単語が100語以上出てくるでしょうが、あせらなくて大丈夫。徹底して繰り返していれば、覚えられます。一番ダメな勉強法は、単語だけを書き出して覚えようとすること。これはやめてほしい。そのやり方では必ず伸び悩んでしまいます。単語というのは、川の中でピチピチと泳ぐ魚のように、文章の中でこそ生きるものですから。前後の繋がりと合わせて覚えなければ、実際に読んだり聞いたり、しゃべったりすることはできません」

▼頭から読む癖をつければ、読むスピードは2倍!
【通訳者が使っている生きた英語の表現を】
穴埋め問題や、間違い探しなどの問題とともに、文法を解説。参考書としても。「通訳者である著者の実務経験から得られた、生きた英語の表現が満載。教える立場としてもよく参考にする」。
(写真左)高山英士、森 一泰著、Linkage Club、1800円+税
【1冊で総合的に学べる。頭読みの練習にも】
文法、単語、読解、リスニングなどが同時並行で効率よく学べる。3行ほどの英文と解説を1ページ完結で掲載。「英文にはスラッシュが入っていて頭読みの練習にも。単語の説明も丁寧です」。
(写真中)高山英士著、Linkage Club、1980円+税
【パート3と4で会話の練習を!】
「CDに収録された会話文や説明文は、聞いたり解いたりするだけでなく、シャドーイングと会話の練習に。リーディングパートは、単語を覚えるのにも活用しよう」
(写真右)国際ビジネスコミュニケーション協会、2800円+税
山根和明(やまね・かずあき)
山口大学特命教授
プール学院大学名誉教授。英語を楽しく学び、聞いて話せる国際人の養成を目指し、12年間でのべ6000人以上を指導。著書に『TOEIC L&Rテスト はじめてでも600点が取れる!』(成美堂出版)、『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト生講義で600点突破』(ナツメ社)。
(写真=iStock.com)
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