一方、リーディングについてはどうか。山根氏が「マスターしてほしい」という読み方が、英文を頭から読むこと。

「TOEICは読む量が非常に多いので、いちいち頭の中で日本語に翻訳していては、最後までこなせません。英語の語順のまま読んでいくトレーニングが有効。意味のかたまりごとにスラッシュを入れながら英文を読んでいく『スラッシュリーディング』をぜひ試してほしい」

たとえば、We will have a meeting to discuss the next issue.という英文を訳すと「次の号について話すために、ミーティングを開く」だ。しかし、meetingの後にスラッシュを入れて頭から区切って読めば、「私たちはミーティングを開く/次の号について話すために」と、英文と日本語訳の語順を入れ替えずに読めるのだ。

▼スラッシュリーディングで、読んでみよう

かたまりごとに意味を捉える

「公式問題集の欠点をあえて挙げれば、訳がこなれすぎていること。自分でスラッシュを引きながら、ブロックごとに意味を捉えていく練習をしましょう。スラッシュを入れる箇所は、『ここで切らないと伝わりにくいだろうな』と感じるところです。修飾がついた主語の後、前置詞や不定詞、接続詞の前などですが、あまり神経質にならないように。目的は、頭から読む癖をつけることです」

日ごろからの訓練が、700点突破の秘訣だという。