TOEICの点数を上げるには、どんな学習が有効なのか。今回、6つのレベル別に「最短ルート」を識者に聞いた。第6回は「860点台」の学び方について――。
※本稿は、「プレジデント」(2017年4月17日号)の掲載記事を再編集したものです。
TOEICがゴールではない
860点以上のスコアを叩き出す猛者となれば、もはや英語に関しては相当な実力保持者だと思いきや、「英語を専門的に使って仕事をするにはまだ基礎レベル」とTEX加藤氏は言う。
「一般的に英語ができるレベルにあるのは間違いないでしょうが、企業の英語を使う部署で即戦力として働くには、まだ足りません」
さらに、今後900点超え、満点を目指していくために重要なのが「TOEICで高得点を取って、どうしたいか」というゴール設定。
「昇進したいのか、海外に行きたいのか、転職したいのか、または何かほかに実現したいことがあるのか。目的意識によって学び方が変わってくると思います。TOEICが最終目標ではないと思いますので。ゴールに近づくには、自分はどういうスキルを伸ばせばいいのか、そのためにはどういう勉強が必要なのかを自分で考えることが大事です」
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(写真左)中村紳一郎ほか監修、加藤優ほか著、ジャパンタイムズ、1900円+税
【勉強意欲がわく言葉が並ぶ】
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(写真右)伊藤真著、サンマーク出版、571円+税