「英単語の意味を英語で理解していれば、絶対に間違えることはありません。日本語訳と一対一で覚えないことが大事です。そのために、英英辞書の活用を勧めています。『コウビルド』など、私もいくつか使っていますが、オンラインの無料辞書もたくさんあります。オックスフォード、コリンズ、ブリタニカといった複数の辞書の定義がすべて表示される『Memidex』というサイトは、語源も載っていて、面白いですよ」

こうした取り組みを重ねたうえで、TOEICの勉強を、どれだけ実践的な方向に向けられるか。大局的な目標を持つことで、さらなる高みは近づいてくるのだ。

▼目指すは「全部読んで時間内に解き終わる」
【不明点はコレですべて解決】
中学高校で習う英文法の基本を一通りわかりやすく説明。「この本のレベルを超える文法事項はTOEICではまず出題されない。理解があやふやな箇所が出てきたら参照しよう」。
(1)川崎芳人ほか著、いいずな書店、1520円+税
【英語を学びながら自己啓発】
受験参考書のロングセラー。「格調高い名言や格言を掲載。英文の構造や文法を学ぶ精読用の素材として最適。1つの英文が短いので隙間時間でも読み進められる」。
(2)中原道喜著、旺文社、950円+税
【英語を英語で理解しよう】
「『コウビルド英英辞典』は、英英辞典を使ったことのない初心者に特におすすめ。単語の意味が、平易な例文で説明されているので、英語の苦手な人でも使いやすい」
(3)Harper Collins、UK、4534円+税
(4)オンライン辞書も活用!
TEX加藤(テックス・かとう)
神田外語学院講師
神戸市外国語大学卒業。レコード会社のプロモーター、大手メーカーの米軍基地担当営業、外資系小売業のバイヤーなど多彩なキャリアを経て現職に。2009年にTOEIC講師に転身。共著に『[新装版]TOEICテストBEYOND990 超上級問題+プロの極意』(アルク)など。
(撮影=澁谷高晴 写真=iStock.com)
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