推定規定が、無戸籍者を生む

いま日本に無戸籍者が715人いるといったら驚くだろうか。これは現時点で法務省が把握している数字(2018年8月10日現在)で、実際はさらに多くの無戸籍者がいるとみられる。現代日本で、なぜ無戸籍者が生まれるのか。

じつは無戸籍者の約75%は、「嫡出推定」を避けるために親が無戸籍を選んだ人たちだ。

嫡出推定とは何か。まず結婚生活が破たんした別居中の夫婦を想定してもらいたい。妻は離婚を望んでいるが、夫は了承しない。そのうちに妻に新しいパートナーができて妊娠・出産。このとき生まれた子どもは生物学上、新パートナーの子である。