白井さん(仮名・50代男性):不動産投資を始めて7年の経験を持つ積極派。入居者とのコミュニケーションに心を砕く。
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川村さん(仮名・50代男性):かつて公衆浴場を営んでいた父親から物件を引き継ぐ。サラリーマンは3年前に引退した。
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山田さん(仮名・40代女性):明るく元気な主婦兼投資家。以前は夫の夜遊びに手を焼いたというが、いまは夫婦円満だ。
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山 私の体験ではありませんが、空室率については、こんな悪質な話を聞いたことがあります。中古物件を買うとき、なかには自分の会社の社員を住ませて、「見せかけ入居率」を演出する不動産業者がいるそうです。物件が売れれば社員は部屋から退去。急激な運用利回りの低下に苦しんでいる大家も少なくないとか。どこまで調べられるかはわかりませんが、購入前の物件調査は慎重に行うのに越したことはありませんよね。
編集部 そんなことまであるのですか!
白 それに最近は、公営住宅を安く賃貸するケースも増えていて、こういった競合に苦しめられる大家も多いそうです。一昔前の公営住宅といえば、お世辞にも内装はキレイと言いがたく、住みづらい印象でしたが、いまはきちんとリフォームされていて、快適性では問題ありません。思わぬ民業圧迫ですよね。
川 景気悪化による分譲物件の値下げも、大家にとっては大打撃。賃貸より安い負担でマイホームが持てるとなれば、それは誰でも飛びつきますよね(笑)。それにあわせて家賃の改定も視野に入れなければならず、本当に大変ですよ。