白井さん(仮名・50代男性):不動産投資を始めて7年の経験を持つ積極派。入居者とのコミュニケーションに心を砕く。
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川村さん(仮名・50代男性):かつて公衆浴場を営んでいた父親から物件を引き継ぐ。サラリーマンは3年前に引退した。
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山田さん(仮名・40代女性):明るく元気な主婦兼投資家。以前は夫の夜遊びに手を焼いたというが、いまは夫婦円満だ。
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編集部 手紙を書くケースは珍しいのでは。なぜ、そこまでしたのですか?

 私は常々、入居者との関係には気を使っていて、いかに気持ちよく住んでいただくかを念頭に置いています。そういった経験があったから、私はどういった人間なのか、この物件を買った後、どう扱っていきたいか伝えたかった。そもそも私は、入居者のことをよく知らないがために、苦い経験も味わっていますから。

 私も。ある日、物件を見にいったら、各戸の隣にあるガスボックスの扉が破壊されていたことがあって……。自腹で修理したのですが、結局は誰がやったかわからずじまい。もちろん、外部の犯行かもしれませんが、入居者については、もっと知っておくべきだと痛感しました。

 私の場合は、05年に買った茨城県の中古物件で、ある部屋から水漏れが発生したのが発端です。ちゃんと対処はしたのですが、被害を受けた階下の住人がその後の家賃の支払いを拒否し始めたのです。じつはこの物件、前の所有者がそのスジの方だったらしく、その入居者も同業者。ものの見事にクレーマーに変貌したわけです。結局は法廷で争うことになりました。さらに悪いことに、普段から素行の悪かったこの入居者を恐れて、隣人は退去。不労所得に喜ぶはずが、家賃滞納と空室に悩まされるハメになるとは考えもしませんでした。

編集部 大変な迷惑ですね。