野党が今ひとつ歯切れ悪い理由

豪雨災害が予想されながら麻原元代表らに対する死刑執行を行ったことへの批判もある。6日、西日本の人々へ、豪雨への備えを幅広く呼び掛けるべき時に死刑を執行した。当然、テレビはオウム関連のニュースで特別報道態勢をとり、気象情報は極端に圧縮された。その結果、西日本の人々が、自分たちに身の危険が差し迫ってきていることに気づくのが遅れた、との指摘だ。

もう1人、自衛隊を指揮する立場でありながら「自民亭」に参加した小野寺氏は13日の会見で西村氏のツイートについては「気象庁が注意する呼びかけ、不安な気持ちを持たれている方々がおられる中で、あのような情報を発信することは適切ではなかったと思う」と批判した上で、自身の対応には問題がなかったと説明した。

「自民亭」に関し、野党側は反発している。ただ、今ひとつ歯切れが悪い印象だ。その理由として挙げられているのが、「自民亭」が開かれた5日夜、立憲民主党の手塚仁雄衆院議員のパーティーが開かれ、枝野幸男代表らが出席していることだ。

野党議員がパーティーを開くのと、災害対応の指揮を執らなければならない首相らが宴席に参加するのでは意味合いは違うが、やはり自分たちのことは脇に置いて政府を批判するのは気が引けるのかもしれない。

総裁選を前に自民党は内向きに

安倍政権はこれまで北朝鮮の核・ミサイル対応も含め、危機管理対応を得意としてきた。災害が起きる度に、初動の遅れや対応のまずさを指摘されてきた民主党政権とは対照的だ。それなのに、今回はなぜ「自民亭」を中止にできなかったのか。

自民党取材の長いベテラン政治記者は、こう語る。

「自民党は今、自民党総裁選を前にして内向きになっている。国民の声に耳を傾けようという意識がなくなってきている」