高級ブランドは予算オーバーでも平気で買う

■バブル世代の金遣いの特徴その1:「ラグジュアリーなモノ・コト、ブランド品=良いもの」という価値観が強い

バブル世代といえば、グルメ、クルマ、エステ、スキー、海外旅行、ブランドファッションなど、さまざま消費体験をしてきている。ショッピングが大好きである。身分不相応な高価なブランド品を若いうちから持っている人も多く、それによってブランド品は良いものである・安心である、という価値観を揺るぎないものにしている。

JTB総合研究所がバブル世代の男女1651人にアンケート調査を行ったところ、気に入った高級品を購入する際の行動について、「本当に良いものだと思えば、予算を超えても購入する」と回答した人は全体の46.4%だった(図表2参照)。このなかでも、「夫婦のみ」「子どもが18歳以上の夫婦」の層は、全体平均よりも「予算を超えても購入する」と回答した人が多く、経済的余裕を感じさせる。

老後にじゅうぶん備えるためには、「より高品質高価格のこだわり品を選ぶ」「1回の返済額が大きく、負担の大きいローンを組む」「つい衝動買いをする」といったことのないように注意したいものだ(自戒を込めて)。

■バブル世代の金遣いの特徴その2:「外見・見た目」を気にする。アンチエイジングには敏感

雑誌業界は「部数減」にあえいでいるが、バブル世代を含む「アラフィフ」をターゲットとした女性誌(『eclat』『HERS』など)は好調で、競合誌もたくさんある。それらの雑誌で欠かせない特集は「美容」「ビューティ」に関する記事だ。

もっと若い世代の女性誌にもビューティ特集はあるが、アラフィフ向け雑誌では掲載されているアイテムの単価がグッと高い。バブル世代は「実年齢より若く見られたい」という願望が強いようで、美容やアンチエイジングにお金を惜しまないという人が多いのだろう。若い頃に、経済的余裕があったバブル世代は、「自分磨き」にもお金をかけてきた。今後、シニア層になっても高い美容意識を持ち続けるにちがいない。

日々のお手入れの成果に自信があるからか、バブル世代は自分の年齢を聞かれて「いくつに見える?」と返答しがちだ。それは相手に「どう? 若く見えるはずよね?(実年齢よりも上だったら承知しないから!)」と脅しているのも同然なので、バブル世代の女性読者は注意したほうがいい(自戒を込めて)。