「自分たちが経済を活性化させている」と本気で語る
■バブル世代の金遣いの特徴その3:見栄っ張り、太っ腹。ワリカンするくらいならおごる
バブル世代は、若い頃に上司や先輩にたっぷりおごられてきた。男であれ女であれ、会計時にサイフを出そうとすると「あなたたちが同じ立場(部下を持つ状況)になったときに、ご馳走してあげればよいから」と言われてきた。
よって、自分より下の年代の人と同席して、ワリカンとなると、落ち着かなくなってしまう。そして、本当は経済的余裕がないのにもかかわらず「ここは俺が(私が)」などと頑張ってしまう人が少なくない。これは明らかに自分の首をしめる行為だ。
さらに「50代になったら、これくらいの○○を持たなくては」的な発想で、つい見栄を張って、身分不相応なモノを持つのも要注意だ。
■バブル世代の金遣いの特徴その4:仲間同士で交流することが結構ある
子どもが成長し、親子で出かける機会が減ってきた一方、かつての友人や仲間同士あるいは新しいコミュニティで、旅行やスポーツ、食事などを楽しんだり、交流を深めたりする人も多い。
SNSなどで、手軽に連絡が取れるようになったことも大きいが、学生時代に、サークル活動やアルバイトに励んだバブル世代は、さまざまな交友関係やネットワークを持っている。
ただし、経済(給与)格差がある仲間との付き合いは、「毎回、そんな高いお店でランチなんかできない。でも仲間外れにされるのはちょっと……」というジレンマも生む。経済的負担を強いることがないよう、店選びには神経を使ったほうがいい。
■バブル世代の金遣いの特徴その5:消費することで経済全体が回っていると考える
ここ最近、バブル期並みに経済回復をしたというニュースが出ているが、消費者の多くはそれを実感できていない。なぜなら給料が上がっていないからだ。反対に、物価が上がり、税金や社会保険料の負担が増えているため、日々の生活を苦しいと感じる人のほうが多いだろう。
来秋には消費税増税が予定されている。特に20~30代は、将来の先行きが不透明であるため、お金を使いたくても心配で使えない状況だろう。ところがバブル世代は違う。前出のJTB総研の調査によると、景気回復による収入・支出への影響について、「収入は変わらない」と答えた人のうち、22.8%は「使うお金は増えている」と回答している(図表3参照)。ちょっと景気が良くなると、収入が変わらなくても、パーッと使いたくなってしまうのだ。