給与は同じでも、貯められる人と貯められない人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんは「貯められない人は『お金のルール』が身についていない。ルールが習慣化すれば、1000万円を貯めることも決して難しくない」と言います。山崎さんが「お金の7つの鉄則」を紹介します――。

同期入社の30歳「借金200万円」「貯金1000万円」の分かれ道

新社会人の皆さん、就職おめでとうございます。今回は本連載のテーマである「あなたとお金の生存戦略」を25歳以下の「U-25世代」に向けて紹介したいと思います。新入社員だけでなく、入社2、3年目の方も是非参考にしてみください。

写真はイメージです(写真=iStock.com/baphotte)

長い人生を生き抜くうえで、「お金のルール」を知ることは極めて重要な意味があります。ルールを知らずに漫然とすごしていれば、30歳のときに200万円の借金をつくってしまうこともあるでしょう。「200万円なんて、すぐに返せる」と考えるのは大間違いです。お金を使うのは簡単ですが、貯めるにはコツが必要だからです。

一方、ルールを知っていれば、30歳のときに1000万円の貯金をつくることは、決して難しくありません。そして、そのように若いうちから貯蓄を続けられる人は、将来にわたってお金に苦労することはないはずです。「借金200万円」と「貯金1000万円」の差は、金額以上に決定的な違いといえます。

今回はさまざまな「お金のルール」のうち、原則中の原則といえる「7つの鉄則」を紹介します。

【鉄則1:会社はお金の稼ぎ方と使い方を教えてくれない】

会社はあなたに給料を支払います。しかし、お金の稼ぎ方や使い方を教えてはくれません。ここはもう学校ではないからです。会社が教えてくれるのは仕事のやり方の基本だけです。

それぞれの会社には、必ず「稼ぐための決まり」があります。まずは「就業規則」や「賃金規定」を見てみましょう。人事評価制度に無関心の社員は、ルールを知らずにカードゲームをするようなものです。

稼ぎ方だけでなく、お金の使い方も自分で身につけなければなりません。同期入社でも、すぐに「貯められる人」と「貯められない人」にわかれるはずです。どうすれば貯められるようになるのか。そのコツは次項以降で解説します。

【鉄則2:年収を増やす方法を知る】

「就業規則」や「賃金規定」をみれば、社内で年収を増やすルールはわかります。しかし、もっと原則的な話をすれば、あなたの年収を増やす近道は「能力を高めて働く」ということになります。つまり能力を高めて、自分の「時給」をアップさせるのです。

たとえば会社によっては、各種の資格試験に合格すれば「資格給」が上乗せされる場合があります。また給与が増えるだけでなく、転職のときには履歴書に書くこともできます。資格は積極的に取得したほうがいいでしょう。

より高い給与がもらえる企業に転職する、という方法もあります。会社があなたに支払う給与は、原則としてあなたが会社に貢献した金額より少ない金額です(そうでなければ会社は赤字になってしまいます)。自分の能力に見合った給与を得るために、転職することは「時給」を高める行為です。新卒直後に転職することはすすめませんが、25歳を過ぎたら選択肢のひとつとして考えてもいいでしょう。ただし、転職には失敗もつきものです。転職先で思うような評価が得られず、給与が減ってしまうこともあるでしょう。安易な転職は避けるべきです。