妻に発覚するや大モメ必至の「不倫」。年間300件の離婚相談を受ける弁護士の中里妃沙子氏に、妻が夫を怪しいと感じる言動やきっかけを具体的に聞いた――。

「スマホを手離さなくなる」は100人中100人クロ

不倫の恋――法律用語でいうところの不貞行為がバレるきっかけは時代によって変遷があり、最近顕著なのはLINEでのやり取りが動かぬ証拠になることです。逆に紙の手紙や口紅の跡、嗅ぎなれない香水の香りといった、かつてのドラマで定番だった「昭和の常識」的な発覚原因はほとんど聞かなくなりました。

2016年2月、不倫問題の発覚を受けて衆議院議員辞職を表明した宮崎謙介氏。不倫の代償は大きい。(読売新聞/AFLO=写真)

妻が夫を疑い始めるきっかけで1番多いのは、態度や行動の変化です。妙にそわそわ、うきうきするとか、逆に妻が何の気なしに口にした言葉に対して急に声を荒らげるなど、逆ギレするようになる人もいます。夫の様子が普段と違うと感じた妻は、「なにをそわそわしてるの?」「なんでこんなに怒るの?」と不信がり、夫の行動に注意を向けるようになります。

そうなると、妻は夫のカバンや財布の中身、スマートフォン(スマホ)の通話記録やLINEの履歴などの“調査”に入り、やすやすと証拠を見つけ出してしまいます。

それまでロックなどかけていなかった自分のスマホにロックをかけるようになったり、片時も手離さなくなったりすることも、妻の不信を呼びがちです。とくに「スマホを決して手離さなくなる」は100人中100人に当てはまる、浮気の最初の兆候です。

相手の趣味に合わせて私服の趣味が妙に若くなるとか、いつもつけているネクタイの柄が変わる、それまで妻任せだった下着の購入を自分でするようになる、といった変化も妻は目ざとく見つけます。