和田さんの教え
「好き」から得た知識はおもしろい

休日は楽しいことでクールダウン

雑談をするために何か情報を得ておかなきゃと、読みたくもない本を読んだり、無理やり勉強したりすることを、私はあまりお勧めしません。平日に仕事でストレスがかかっているのに、強制的な義務感でオフを使ってしまうと、本を読んでも頭に入らないし、しんどくなりますから。オフの日はできる限りクールダウンして、映画でも本でも趣味でも、好きなものを好きなように味わうほうがいいのではないかと思います。

ビジネス書作家・営業コンサルタント 和田裕美氏

私も意識的に情報収集をしていた時期もありますが、そういう浅い知識より、自分の興味あることや好きなことを掘り下げることによって得た知識や経験のほうが、はるかに自分の幅を広げることになるし、自分の言葉として出てくるんですよね。

もし知らないことが話題に出てきても、素直に相手の方に聞けばいいのです。「和田さん、そんなことも知らないの」と思われる可能性もありますが、知ったかぶりをするよりも「○○さん? 知らないです、どんな方ですか」と聞いたほうが会話も始まりますし、こちらが教えてもらう側に回るほうが相手を立てることもできるのです。

日経新聞を隅から隅まで読んで、みんなと同じ情報を持っていても、話は弾みません。それよりも、心に引っかかった「ワンフレーズ」や、「本に書かれていたエピソード」などを1つでもいいので覚えておいて、いつでも話せるようにしたほうがいいです。1つでもすごく詳しく語ると、みんな感心して、「よく勉強している」と勝手に誤解してくれるのです。

▼心に引っかかったネタだけ、ピックアップする

市村洋文
ファーストヴィレッジ代表取締役社長。
野村證券入社後、前人未到の月間手数料収入6億円を達成。その後、KOBE証券の社長に就任し上場に導く。2007年に現在の会社設立。著書に『1億稼ぐ営業の強化書』。最新刊は仕事を効率化し人脈を驚異的に広げるメモの取り方を書いた『1億稼ぐ人の「超」メモ術』(ともにプレジデント社)。
 

川田 修
プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー。
リクルート時代、年間最優秀営業マン賞受賞。1997年プルデンシャル生命保険に入社し、2001年営業成績全国約2000人中1位となる。著書に、テクニックではなく人間力で営業をする方法を説いた『僕は明日もお客さまに会いに行く。』(ダイヤモンド社)などがある。
 

和田裕美
ビジネス書作家・営業コンサルタント。
日本ブリタニカ入社後、世界142カ国中2位の成績を収め、20代で女性初の支社長に。京都光華女子大学客員教授。幸運が舞い込む仕組みを解明した『和田塾 運をつくる授業~あなたもぜったい「運のいい人」になれる方法がわかった!』(廣済堂出版)など著書多数。
 
(撮影=和田佳久)
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