<strong>「せめて大学は出ていないと。家族に祝福されて結婚したいから」<br></strong>佐伯淳子(32歳)●独身●4年制大学卒●年収300万円●派遣社員(事務系)
「せめて大学は出ていないと。家族に祝福されて結婚したいから」
佐伯淳子(32歳)●独身●4年制大学卒●年収300万円●派遣社員(事務系)

某4年制大学を出て、派遣社員として事務の仕事をする32歳の佐伯淳子さん(仮名)の父親も大企業に勤める会社員で、母親は専業主婦だ。相手の学歴は「せめて大学を出ていないと」と言い切る。

「家族もそうですし、親戚にもそれ以下の学歴の人と結婚している人はいません。相手が高卒とかだと、親はよく思わないでしょう。結婚するなら、家族にも祝福されたいんです」

そして、自身の婚活状況について、以下のように説明してくれた。

「恋愛要素がまったくない結婚はしたくないですが、結婚を視野に入れた形でないと、お付き合いをスタートさせることはないですね」。その判断の目安も、3回会うまでにと決めているという。
「その間にピンとくるものがなかったら、次は会うのをお断りします。結婚に対して前向きでない相手に付き合っている暇はないんです」と、いたってシビアだ。

相手への条件も「年収なら、少ないと言われるかもしれませんが、500万~600万円あればと思います。職業は、オフィスで働く人がいいですね。農業とかだと、私が手伝わないといけないかもしれないし。腰を曲げて土まみれになって、とかは無理ですね」と、はっきりしている。もちろん、相手の両親との同居や将来的に介護が必要になる可能性などのチェックも怠らない。大きな減点材料が見つかれば、それでジ・エンドだ。

佐伯さんがこうした考えを抱くようになったのは、かつての恋人との別離がきっかけだ。29歳の頃、付き合っていた男性との結婚を夢見た。けれど、相手は世界中を飛び回る仕事で、結婚するとなると自分もそれに付いていかなければならない。外泊もままならないような箱入り娘として育った自分には、苦労が多いことは目に見えている。とても好きだったけれど、自分には無理だと思い、別れを決めた。

そのとき、理想と現実とは違うことを悟ったのだという。かけ離れた世界で生きる相手とでは、幸せにはなれないと。

「いつかは子供も欲しいし、キャリアウーマンでもないので、仕事もいつまで続けられるかわかりません。ノンビリしている場合じゃないと思うんです。いいなと思う人はみんな同じなので、先に取られてしまいます。ただ、今まで相手がいたけれど、たまたまフリーになったような“掘り出し物”も探せばいると思うんです。たぶん、そんな人がフリーでいるのは、ほんの短い間だけ。そのタイミングを狙うしかないと思っています」