リッチな気分になれる満足度の高いサービスは、必ずしも金額に比例しない。つまり、サービスを吟味すれば、たとえ年収300万円の人でも、実質的には年収600万円の生活をすることができる。短期連載「『金持ち生活』超入門」。第1回はレジャーの選び方について――。(全4回)

金持ち生活超入門

▼レジャー

格安で楽しめる、ゴルフ、コンサート、映画、温泉
 

お金に余裕がなくても「遊べない」と諦める必要はない。都内に限っても、実にさまざまなレジャーを無料・もしくは非常に安い価格で楽しむことができる。

たとえば映画を見るなら、「銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ」がおすすめだ。ここは、高級ブランド・エルメスの財団が、アートや環境、教育などさまざまな分野への支援の一環で開いているプライベートシネマ。エルメスの本社ビル10階にあるので、高級感はたっぷりだ。しかも、料金は無料である。過去に鑑賞したことがあるという男性はこう語る。

「月替わりで作品を変えながら、毎週末に上映会が開かれています。新作というよりは古典の上映が多い印象ですね。銀座メゾンエルメスのHPで、鑑賞希望日の3週間前から予約できます」

当日キャンセルがあれば先着順で入れるというから、直接会場に行って「席があれば見る」というスタンスで臨んでもいいだろう。

いい音楽に触れるのにもお金はかからない。六本木にあるサントリーホールでは、毎週木曜日のランチタイムに「オルガン プロムナード コンサート」という無料コンサートを開いている。ホールを開放し、演奏中の出入りも自由というから、仕事で六本木に行くときはぜひ立ち寄ってもらいたい。ちなみに、月に1回行われる無料のバックステージツアーでは、楽屋やアーティスト・ラウンジなど通常見られない「舞台裏」を見学することもできる。

もっと非日常を感じたければ、新宿にある東京都庁へ。第一本庁舎45階の展望室は、無料で地上202メートルの高さから東京の街を一望できる極上スポット。年末年始をのぞく毎日9時30分~23時まで入場できるので、仕事帰りに夜景を見に行くのもいいだろう。