人気声優のツイートからネタ投稿合戦、勃発
6月初旬、声優・山寺宏一のツイートがきっかけとなり、自分の写真とともに「彼氏(彼女)と○○なう。に使っていいよ」と投稿することがちょっとしたトレンドになった。この遊びには多くの芸能人だけでなく、さまざまな公式キャラや映画などの公式アカウント、さらには一般人までも参加し、瞬間的になかなかの盛り上がりを見せた。
発端となった投稿とは、山寺が見晴らしのよい窓辺でリュックを背負いながら立ち、後ろを振り返っている写真に「彼氏とデートなう。 に使っていいよ。」と書き添えたものだ。たしかに、デート中の何気ない一コマ……という雰囲気に見えなくもない。
要するに山寺は「一見『彼氏とデート中』という幸せ自慢のツイートと思いきや、よく見たら実は声優の山ちゃんだった!」というネタ投稿に自分の写真を使うことを許可したわけだ。こうした投稿自体は「#名作のタイトルに一文字足すとよくわからなくなる」的な、SNSでよく見かける遊びである。まるで大喜利のごとく、前述したようなハッシュタグを添えてツイートし、誰がより面白い投稿をひねり出すことができるだろうかと盛り上がる。先のお題でいえば、「君の名器は。」や「遠山の金返さん」といったネタを投稿するのだ。
ブームに「乗れる人」は、どんなタイプか
どうも人間は、こうしたお遊びだったり、ちょっとしたブームだったりが生じた時、その流れに「乗れる人」と「乗れない人」が明確に分かれるものらしい。そして、「乗れる人」は毎回乗る一方で、「乗れない人」は毎回スルーする、と同じ反応をとり続ける傾向があるようにも感じる。
私はなんとなく、それが「クラスの人気者だった経験があるか、ないか」と関係するのかな、とも思ってしまうのだ。他にも「バーベキューが好きか、嫌いか」「クリスマスパーティやハロウィンパーティに参加するか、しないか」などと問われたときに、どう答えるかも関係しそうである。何のデータの裏付けもないのだが、「乗れない人」にとってはなんとなく理解できる判断基準ではなかろうか。